自己啓発・ビジネス

【令和の働き方】労働2.0 やりたいことして、食べていく

タイトル:労働2.0 やりたいことして、食べていく

著者:中田敦彦

新時代の働き方

あっちゃんの愛称で親しまれる中田氏の著書。オリエンタルラジオとして相方の藤森氏と鮮烈なデビューを飾り、現在は芸人、ミュージシャン、アパレルブランドの経営者と幅広く活躍されている。

この本を読むまではこのような活動をされていたことは全く知らなかった。何か面白い本はないかといつもの様にフラッと本屋へ立ち寄り、平積みされていた本書を手に取り中身を読まずにジャケ買いをしてみた。

不満を並べている人々に、会社を変えることはできない

これは面白い。月並みな表現しかできない自分の語彙力のなさが情けない。形容が浮かばない。面白い。自己啓発本やビジネス書、哲学的な本をよく読むのだか著者の等身大が素直に書かれていて好感が持てる。成功者の書籍なので「こうであるべき」と勿論書かれているのだがそれを押し付けることもない。でも自然にやろうと思える、真似したいと行動に移したくなる文章は人柄が表れていて良い本に巡り会えたと感じた。

シンプルでわかりやすいし、中田氏の考えが原理原則に基づき明確でロジックもしっかりしている。何より成功を実証されているので説得力もある。それでいてスーパーマンの様に常人には到底できない偉業かというとそうでもないので、真似て思考を繰り返しながら実践すれば誰にでもチャンスはあると思える内容になっており希望が持てる。

いきなり冒頭から180度違うことを言っていると思われるかもしれないが、本書からこれを引用した。でも安心して欲しい。現状の深く考えず雇われているだけの立場では、という注釈つきだと考えて頂ければ大丈夫。どうしてそうなのかについても単純に説明している。

資本家はお金を出しリスクをとっている。だから決定権がある。業績が下がれば株価にも影響するし配当がなくなるかもしれない。オーナー経営者であれば報酬もカット。ただ雇われている側はある程度安定した給与があり、重大なことがない限り普通に働いていれば解雇されることも中々ない。だから資本家や経営者は決定権があり指示が出せる。雇用者は従うしかない。

それが良いことか悪いことかではなく役割の違い。でも私含め特に日本人は雇用する側に回るという考えが圧倒的に欠落していると警鐘を鳴らす。だからと言って全員経営者になれと勧めているわけでもなく、自分のやりたいことを考えた結果雇用される側になることは問題ないし、私も素晴らしいと思う。そうではないのであれば雇用する側も選択肢に入れるべきと実体験を元に書かれている。中田氏も経営者の顔もあれば吉本に雇用される側として芸人としての顔も持っている。要はやりたいことをやる為の手段、結果としてそうなっているのであり、そういう考え方を広めたいと思ってこの書籍を発表されたのではないかと思う。

サラリーマンでもできることがある

日々色々な業務をおこない多様な指示が上司からあると思う。そんな時にどんな対応をしている妥当か?

A.言われたことをちゃんとできる人

B.言われたことをできない人

C.言われてないこともする人

労働2.0より

Bは論外として大抵はAに分類されると思う。でもCを目指すべきである。Cはまず何故やるのか目的を考え、それを達成するために行動して言われてもない余計なことまである。必ずしもそれが成功に繋がるわけではなく、「余計なことをするな」と叱られる可能性もあるがそんなことは気にするなと中田氏は言っている。

ここには先読みをして目的を考え創意工夫が見られる。A以上の結果をうむにはトライするしかないし結果が悪くても良かれと思ったことであれば気にせずせよというスタンスである。

勿論それがクビになる様なとんでもないことはNGだがそんなことにはまずならない。多少なりとも怒られるケースはあるが、それは我慢し何度もトライが重要。何か新しいことを会社がする時にはAではなくCが選ばれる。既存事業を単純に回すだけであればAが選ばれるかもしれないが、困難な局面、重大な岐路に立った時は必ずCに白羽の矢が立つ。それがチャンスになり結果出世もできる。

思い込みを捨てよ

中田氏は娘さんが生まれてから奥様に「休みをもっととって」と言われた。普通の常識からすると芸人という人気がものをいう商売で自ら休みを欲しいというのは自殺行為にも思える。仕事がなくなる可能性もある。仕事がなくなれば急激に収入だって減る。でも結果として仕事も無くならないし、収入も減らなかった、ではなく上がったという。時間に対する収入が多い仕事や、やりがいがある仕事だけをできるようになった。このように思い込みという枷を外せば違った未来が見えてくる。

昨今働き方改革と称して企業が様々な取り組みを初めている。マイクロソフトは一ヶ月間限定だが週休3日を取り入れる。他にもスーパーフレックスや時短勤務、有給休暇取得義務などがある。でもこれは手放しに喜んでいいのか。薄々感づいている人もいるが働く時間が短くなることで仕事量が減る訳ではない。残業を減らさなければならないのでどこかにしわ寄せがいく。サービス残業。自宅での仕事。全部が全部そうなるわけではないが、こうなることは目に見えている。

これを解消するために仕事の仕方を見直さなければならない。RPAやRDAを取り入れる。これも形だけ取り入るだけではダメで、現在の仕事を棚卸しを行い、業務を細かく分けてどこが自動化できるのか、効果が見込めるものに絞って開発して行かなければならない。

そのプロセスを踏むと、そもそもやる必要のない仕事が恐らく大量に出てくるはずである。あとは勇気を持って捨てるだけである。

中田氏はこんな考えを持っている。この業務時間を減らす方向は何かに似ていないか。そう「ゆとり教育」である。その結果学力が低下した。ただでさえ日本の競争力が低下している現代に置いて更に下がっては経済にも大打撃である。

人には差異があり一律に減らせば良いのではない。そもそもトップレベルの人は家でも会社でもどこでも仕事のことばかり考えていて24時間働いているような人もいる。仕事を稼ぐために仕方なくやっているのであれば過重労働で倒れてしまうかもしれないが、やりたいこと楽しいことであればいくらでもできると思う。全員が同じにする必要なんてない。合うやり方を選べば良いと思う。

才能は「弱さ」を起点に進化する

労働2.0

これは目から鱗でとても大事。自信が持てるし意欲も勇気も湧いてくる。人間には大小関わらず差異がある。他の人と違うところが全て才能に化ける可能性がある。弱いと思っていた部分を改善しようとする過程である時驚くべき進化を遂げて才能へと昇華する。そもそも欠点はそのママでもいいかもしれない。足りないなら周りに助けてもらって補えばいい。どんな偉業も完全に一人の人間だけで成し遂げたということは決して多くない。

大抵中心には情熱があり志が高い人間がいる。それに共感して周りに人間が集まってくる。中田氏はその中心にいる人物を勇者と比喩している。私はRPGが好きで特にドラゴンクエストが気に入っておりよく夢中になって時間を忘れて何時間もやっていた。つい最近もアプリのどこでもモンスターパレードというドラゴンクエストのモンスター達を摘んで複数人でマルチプレイができるゲームをやっていた。やりすぎて家庭が崩壊寸前になったので即アプリを決してその状況は回避した。

話しを戻そう。勇者の能力は大体月並みである。力は戦士に劣る、魔法使いには賢さやMPで劣る。僧侶にも回復系呪文で劣るし武闘家には素早さで劣る。どれかが一番という能力は一つもない。唯一と言えるものは魔王を倒すという揺るぎない志くらいだ。戦士でも魔法使いでも僧侶でも武闘家でもなく、器用貧乏な勇者だけが魔王を倒すために仲間を募り行動に移して苦戦しながらも魔王に挑み平和を勝ち取る。

才能や能力などはどうとでもなる。絶対にやると決断し強靭な行動力があればことを成すことができる。

本書では労働2.0と題して勇者になるための道筋を示してくれている。

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