小説・文芸

【映画化決定】屍人荘の殺人




タイトル:屍人荘の殺人

著者:今村昌弘

色々と裏切られた



久しぶりに推理小説を読みたいと思い、いつもの如く書店でジャケ買いをしたのが本作品。冒頭に「色々と裏切られた」と書いたが読み始め、数十ページ、百ページ、読後直後の今もやはりそう思っている。

小説だから現実にはない事ばかりだと思うが、それでも現実では可能もしくは起こり得る可能性があるのが推理小説だと勝手に思っていた。シチュエーションもトリックも。

曰く付き大学サークルの夏合宿。各人様々な思惑や理由により集まった、集められた人たち。そこで別のある事件によって大量発生した「ゾンビ」なるものたちによって合宿先のペンションが取り囲まれてしまう。

この「ゾンビ」というのが引っかかった。これはミステリーではなくホラー小説、と。また畳み掛けるように本来主人公、メインとなる探偵役が、、、。

この先どうなるのかとハラハラしながら読み進めるのと同時に、買って失敗したかな、とも実際思ってしまった。

しかし気にはなる。どのように展開して行くのか先へ先へめくりたくなってしまう。物語は奇抜だがトリックはしっかりとしている。舞台も内容もこれでなければハマらない唯一無二だと思う。「このミステリーがすごい!」「週刊文春 ミステリーベスト10」「本格ミステリ・ベスト10」「第18回本格ミステリ大賞」それぞれで1番をとり、鮎川哲也賞を受賞しているのも納得。

でも他人に勧めるかというと躊躇する。ゾンビが出るので些かグロテスクなのと、殺された人間の醜悪な部分。犯行に及んだ犯人の気持ちが分からないでもないが、その狂気と描写が好みが別れる。何より「ワトソン」が、、ショックだった。これは単純に私の偏見が入っているが。

何れにせよ新しいと感じたし物語として面白く数時間で読み終えてしまった。そして人に勧められる程大好きな訳でもないが続編が無性に気になり、今「魔眼の匣の殺人」を手にとっている自分が悔しい(笑)

因みに2019年に映画化され公開予定。

以上、ヒント発見士ぴーちくぱーちくでした。

RELATED POST