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1分で話せ 世界のトップが絶賛した大事なことだけシンプルに伝える技術【ヒント発見士ぴーちくぱーちく】

プレゼン力=人に動いてもらう力


本書のタイトルは「1分で話せ」。その中身は対象に働きかけ動いてもらう為の技術が書いてある。一見するとプレゼンする時のコツや話しかた、ロジカルシンキング的な〜とかを想像するかもしれません。当然話し手が満足するだけでは意味がないので、聞き手に伝えるためにはそれらが必要なので、本書でも触れています。でもそれだけではありません。

プレゼンと聞くと、如何に素晴らしいスピーチをするだとか、感動するストーリをどれだけ優雅に自信たっぷりに語るかだとか、そんなイメージを持ってしまいます。それも立派なプレゼンですが、私たちはそんな大舞台に立っているばかりでは実際ありません。だけれどもプレゼンは大なり小なりビジネスパーソンであれば行っています。

新しい企画を考えたり、予算を取りに行ったり、業務の改善案を出したりと色々あります。

ではこのプレゼンは何を目的に行うものなのでしょうか?よくよく考えて見ると答えはたった一つにたどり着きます。それは人に「動いてもらう」です。

・新しい企画を考える→それを実現させる→●●さんに人を集めるため宣伝してもらう
・予算を取りに行く→割り当てられた予算にプラスして●●さん(●●予算管理課)から予算を捻出し配分してもらう
・業務の改善案を出す→●●さんの仕事のプロセスを見直して効率化を図ってもらう

上記の様に仕事をする時にはプレゼンをして相手に動いてもらわなければならないことが日々膨大にあります。その手助けをしてくれるのが本書にある「1分で話せ」です。

仕事を例に出して見ましたが、その時にしか使えないのかというとそうではありません。学生であれば文化祭でどうしてもやりたい事がある時に、専業主婦(主夫)であればパートナーに最新の家電製品を買うための費用を捻出するために使えるかもしれません。子どもであれば本やゲームなど欲しい物を買ってもらうためにここに書かれている技術を駆使してお目当の商品をゲットできるかもしれません。

ですので対象としている方は赤ちゃん以外の全ての人に役立つ内容だと思います。

人はあなたの話しの80%は聞いていない


自分が1時間の会議に出ている時を想像して見てください。お昼ご飯を食べてお腹が満腹になった13時30分。会議室の窓から暖かい日差しとやわらかな陽光。毎週定例の会議。毎日顔を合わせる顔ぶれに、だらだらと長いスライド。抑揚のない言葉。1時間後に殆ど記憶に残っていないのは明らかですね。
ここまで酷くはなく、最初は真剣に聞いていたつもりでも、他の事を考えてしまったり、メールのチェックをしたりしてしまいます。著者からすると人はあなたの話しの80%聞いていないと言います。そんなことはない、全部聞いてメモをとっているという方もいると思います。ただ全員がそれをしているかというと疑問が残りますし、聞いてもらうのがゴールではなく、「動いてもらう」がゴールです。

著者はプレゼンを通して人に動いてもらうにはどうすれば良いか、体験を交えて私たちに教えてくれます。そこで出てくるのが「1分で話せる様に話しを組みたてて伝えましょう」といっています。1分で伝えることができない話しは何時間かけても伝わりません。裏を返せばどんな話しであっても1分で伝えることができます。

人には右脳と左脳があります。一般的に右脳は感性を司っていて左脳は論理を司っていると言われています。その両方に訴えかけることで人は動きます。どちらか一方だけではダメ。情熱だけでは人は動かないし、ロジックだけでも人は動かない。どちらかだけで動く人はいるかもしれません。それが分かっている場合は両方するのは時間の無駄かもしれません。でも多くの場合はそうではありません。両方備えていれば成功する確率が上がります。どうしても通したい企画があるのであれば失敗しないためにも右脳と左脳両方に訴えかける方法論をとった方がいいのはいうまでもないと思います。

で具体的にどうしてば行けばいいのかというと。聞き手が「どこまで何をやればいいのか」を決めるところから始めます。私も自分が仕事をする上でここが足りていないと感じました。プレゼンする以前の問題です。周りを見てもそうでした。そもそもゴールが間違っていた様です。
「理解してもらう」、これができれば勝手に意図通り相手が動いて物事が進むと思っていましたが大きな間違いでした。残念ながら理解してもらっても動いてくれないのです。これは最近部署異動して良くわかりました。もしくは辛うじて動いてくれたとしても、想像していなかった方向にと、、。ゴールは理解ではなく「どうしてほしいのか」。これが肝心です。それを漏れなく抑える為に下記「伝える前の整理ノート」です。

本書より抜粋

これを常に意識してフォーマットを埋めて行けば第一関門はクリア。あとは話しをどう組み立てていくかだけ。

ピラミッドでロジカルストーリーを


ロジカルというと拒否反応を起こす方がいらっしゃいます。私も以前はそうでした。今も得意ではありませんが、そんなにネガティブになる必要はありません。ロジカル=論理とするから難しく聞こえてしまいますが、要は意味が繋がっていればそれはもう立派なロジカル。単純に結論はこう、その理由が●●だからです。「昼食にしよう、理由はお腹が空いたからです。」これで十分。極端かもしれませんが、ビジネスとなるとどうも長々と無駄な話しをしたり、根拠ばかりならべて結論が判然としなかったりしてしまいますが、突き詰めればこれに尽きます。これを効果的にかつ強固なものにして行くのがこれ。

本書より抜粋

どう動いてほしいのか結論があり、その理由、根拠を3つ考えます。そして根拠となる理由、事実を2つ程度考えます。数字に意味はありませんが、本書でもどんな書籍でも3つ程度までが良いとされています。1つだけでは心許ないし多すぎると要点がわかりにくくなってしまいます。闇雲に考えてもそれは悩んでいるだけで一向に物事は進みません。機械的に上記に当てはめて結論をまずは出しす。そして、本当にこれで良いのか自分自身に問いかけて精度を高める作業を行って行けば、非常に論理的な説明ができる様になっています。

とにかく削れ



色々と調べたり考えたりすると言いたいことが山ほど出てきます。プレゼンでは主にパワーポイントやキーノートなどのスライド使うことが多いと思います。ただその時には注意が必要です。あまり文字が多すぎると話しそっちのけで聞き手は読むことに集中してしまいます。最悪見る気も聞く気も起きないかもしれません。それで伝わり動いてくれればいいですが、話し同様ダラダラ長い文章は相手を動かすことにはなりません。ここでもプレゼン資料のポイントが様々あると思いますが、プレゼンは自己満足のためにやるのではないという原点に戻りましょう。相手に動いてもらうことでした。ということは聞き手の立場に立って見ることです。

話す側の心情としては「色々頑張ったんだよ〜、あーでこーで」では聞き手はどうでしょう。
聞き手の心情としては「御託はいいから最低限のことを話して〜」です。

だから話す事もスライドに書くことも不要な言葉は思い切って削除しましょう。細かい部分は質疑応答で補足すればいいのです。

もう一つのポイントとしては「カンタンな言葉に置き換える」です。社内で全員が共通認識を持った用語であれば気にする必要はありませんがそうではない場合が多々あります。私は言葉を知らないので苦労しました。「FIX」「ブラッシュアップ」「リスケ」「FIY」「コアコンピタンス」「SWOT」枚挙にいとまがありません。最低限その業界ごとで覚えなければいけない語彙は覚える必要がありますが、知らない言葉がでくるとそこで思考がストップします。聞く気にはなりません。取引先にプレゼンする場合は致命的です。アウトです。私もよく「バカでも猿でわかるように言え」と教えられました。だから専門用語、カタカナ語などは極力使わないもしくは言い換える努力をしています。


本書には何かとてつもなく凄いことが書かれている訳では決してありません。至ってシンプルです。しかしそのシンプルにするというのが非常に強力だし考え抜かないと大変難しいものです。シンプルに一言で表すには全てを知り、大切なことと余計な事を仕分けする能力が必要です。簡単にはできないかもしれません。でも今まであまり深く考えずにやってきた私は、これを踏まえてやり方を見直したいと思います。せっかく方法と効果が証明されているのだから。

ここに紹介した以外にも動いてもらう秘訣が多く書かれています。どんな方にも有効です。気になった方はチェックしてみてはいかがでしょうか。

以上、ヒント発見士ぴーちくぱーちくでした。

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