自己啓発・ビジネス

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え【ヒント発見士ぴーちくぱーちく】身に付けたい心理術

世界はどこまでもシンプルである


数年前に読んだ。日々新刊が発売され、棚に置かれては消えていく書籍。未だに本書は残っているし、なんなら棚の良いポジションに現在でもなお、しばしば位置している。売り上げのランキングにも入ってくる。

それだけ多くの人の共感を得ている証拠だし、みんなが認めている良書と言っていいのだと思う。私も読み返したということなので、やはり読んだ当時に、良いフィードバックを受けたからだし、数年たった今でも、それを覚えていることが何より証明している。

まだ読んだ事がない人もいると思うので、簡単にざっくりと本書の内容を紹介する。

私たちが、目で見ている世界、耳で聞こえてくる世界、五感を通して得られた情報を、「どう解釈するか」、全てがそれ次第。日々生きていると多かれ少なかれ誰しも悩みを抱える。それらは全て「人間関係」「対人関係」に集約される。

自分が正しく、どう考えても相手が誤まっているとしか思えない。納得がいかない。何故こんな事をするのか。言ってくるのか。相手を変えようと試みる。時には怒りを発する時もある。でもそれらは違う。その方法論では変わらないと。

相手を変えるのではない。そもそも相手を変える事は出来ない。変えられるのは自分だけ。変わらなければならないのは自分。

頭では分かるが、感情がどうしても、それを許さない時がある。本書に登場する「青年」がまさにそれ。私たちの声を代弁している。それを乗り越えた先に、自分が変わり幸福にもなれる。そして乗り越える為に必要なものはただ一つ「勇気」である。

「青年」と「哲人」の二人で対話しながら、これらがどういう事なのか段階を経ながら徐々に明らかにしていく。

本書は「アドラー心理学」をベースとしている。「心理学」とあるが、私が予想していたそれとは違う。哲学に近いというか、むしろ「アドラー哲学」。対話形式のソクラテスをモチーフにしたプラトンの著書を彷彿とさせるからそう思うのか。

私は難しい哲学書は読んでもちっとも理解出来ないことが多いが、専門用語が一切出てこないので読む上で困難なことはない。むしろ漫画に近く読みやすい。

だから言わんとしていることは理解できる。できるからこそ、この考えを取り入れる価値はある。でもね、結構これが難しいんです。大変なんです。特に現在進行形で悩みを抱えている人からすると、「青年」のような反応を起こす可能性が高い。

ただ、そこで反発せずじっくりと考えて見た方が建設的だと思う。そう考えたのは、私はまだまだ出来ていない部分が多いのだけれど、およそ成功している人とか、「自分」を持っている人、確立している人は、「アドラー心理学」を体現しているように感じる。

野球のイチロー選手、サッカーの中田選手、お笑いのタモリさん、実業家の堀江貴文さん。本当のところはどうだか知る由もないし、他の方から見れば「それ違うだろ」と思うかもしれないけど、私はなんとなくそう感じた。

何れにせよ、この「嫌われる勇気」「アドラー心理学」は何よりも希望が持てる。全ては自分次第だし、過去も関係なく「いま、ここ」だけ。どう解釈するかだけ。ということは、いまこの瞬間から変われるということ。こんな凄いことはないと思う。

万人が読んでも得られるものがあると思うが、特に向上心がある人、悩める人、子育てに苦労している人、ちょっと疲れている人には大きな力になると思います。

お勧めいたします。

以上、ヒント発見士ぴーちくぱーちくでした。

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