小説・文芸

また、同じ夢を見ていた (双葉文庫)【ヒント発見士ぴーちくぱーちく】

人生とかけまして●●とかけます。その心は…


君の膵臓をたべたい」に続いてこれまた久しぶりに読んでみました。(いつもの如く特技「内容を綺麗さっぱり忘れる」発動)

一昨日から鼻の調子が悪く、耳鼻科へ。待ち時間は2時間くらいかかると言われました。実際は3時間以上かかりました。本当に病院は待つし嫌い。でも本を読む時間をもらったと思えば苦ではなくなる。

で、3時間もあったので一気に読み終えてしまいました。時間も余ってしまったので別の書籍も…。読み方は人それぞれだし、どこに感動するかもそれぞれ。好きなように各々が読めばいいと思います。

私は、内容云々よりも、小学生の女の子が度々出す「人生とは〜」の謎かけと、小学生ならではの視点と言葉の選び方が好きでした。それらを紹介します。

暗い時に働いて、明るい時に寝るなんて私にはきっと出来ないので、それだけで尊敬してしまいます

訪ねた部屋は、電気がついていても、誰もいないというところがいくつもあった

こういう反応を見ると、多くの気づきと凝り固まった固定観念を払拭するのに役立ちます。まぁ、ここで表現されていることは、固定観念通りで解釈すればいいのだけれども、意識的にこういう視点も持てると幅が広がるし、バイアスにかかりにくくなる気がします。

もう大人を卒業しちゃったからかな

物事の真ん中をつく答えをしなくちゃいけない

大切な思い出を入れるのと同じ場所にきちんとしまいました

「頭がおかしくなった私より、テストの点が取れないあなた達は、本当に頭が悪いのね。新発見」

最後のなんかは子供の時に言われたら言い返せないですね(笑)

世界中の人が物語を好きになれば、世界は平和になるかもしれない

子どもだから言えると思うかもしれないけど、それに臆せず、物語で世界を平和にしようと思う人が増えるといいなと思う。あまり私自身小説を読んでいないけど(月に数冊から十冊程度)読むと少し考え方が変わる。ほんのちょっただけ行動が変わる。また物語は本だけでなく、映像物もあるし、スピーチなど人が語った物語もある。物語は人を動かす大きな力がある。

「勝手にしろ」と「またね、お嬢ちゃん」は同じ意味

「また来たのか」と「よく来たね」は同じ意味

これも勉強になる一文。発信する人、受信する人。その関係性によって受信する側の受け取り方が変わる。言葉が持つ意味が変わってくる。何を言ったかより誰が言ったか。これは深く、真理。汎用性が高い概念。

人生とは、冷蔵庫の中身みたいなもの

人生とは、やぎみたいなもの

人生とは、自分で書いた物語だ

人生とはダイエットみたいなもの

人生とはオセロみたいなもの

私は特に後者の2つが気に入った。その心はの部分は是非読んでみて下さい。私が気に入ったというだけで、他の方も同じように感じる保証はどこにもないし、そもそもこういう読み方さえしないかもしれません。純粋に物語を読んで浸るのもいいかもしれません。

何れにせよ、住野よるさんの作品の良さは、登場人物同士の会話と語彙のチョイス。そして、読者の心に働きかける「ナニカ」だと思います。

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