自己啓発・ビジネス

新・魔法のコンパス (角川文庫)【ヒント発見士ぴーちくぱーちく】

これからの生き方


amazonで予約してたのに発売日には届かず、翌日に到着。でもこのおかげで、SNSのフォロワーの方とコミュニケーションをとるきっかけとなった。感謝。

まず本の帯のコメントから。読んで見ると次のように書いてあった。

発見だらけ。おそるべき具体性。何より「今日からなんかやってみよう」という活力がみなぎった。                                   又吉直樹

又吉さんの名前が一番大きかったという話(笑)
本当は文字を大きくしたかったけど、私にHTMLやCSSの技術はない(涙)

又吉さんの推薦文に嘘偽りはなかった。西野さんが自身で行ってきた事例ばかりなので、明確。その理由も順序だてて説明されている。論理がしっかりしている。比喩もわかりやすい。

前作やその他の書籍に書いてあったこと、講演会で話されている内容もあったが、新しい話も収録してある。何より一つ一つが面白いし、言葉遣い、語り口調も相まってかなり低い年代でも読みやすいと思う。

メルカリネイティブ世代

講演会で初めてこの言葉を知った。今セール品は売れにくくなってきている。売れない物をセールしているからちょっと矛盾している。売れないものは安く売る。でも安くしても売れない。

何故安くても売れない、買わないのか。それは「メルカリで売れないから」という。

メルカリネイティブ世代は購入してメルカリで売却するまでを一つの行動としてデザインしている。だからメルカリで売れないものは、そこから自動的に排除されてしまう。いくらその商品自体が安くても、基準がそこにない。

こういった世の中の動きを知らないと問題が解決できない。どんな情報でも大抵瞬時に取得できる現在。でも自ら目的意識を持って検索し、ダウンロードし自身にインストールしなければ意味がない。怠けてはいけない。

情報収集を怠ると取り残される。的外れな販売手法をとってしまう。

時代の変化は年々加速度的に増してきている。昨日までの常識が今日では非常識となり得る。めまぐるしく変化する。でも裏を返せば、そのチャンスを見出す、作り出す機会が増えているということかもしれない。

本書の内容をざっくり


3年前に出版された「魔法のコンパス」から大きく変わっている。文庫本なのに、焼き回しではなく書き下ろし。これも昔では非常識。

何故書き下ろしたのかというと、世の中のルールが3年前と比べて変わったから。だから新しいルールをチェンジした。でも、直ぐにそのルールも陳腐化して使えなくなってしまう。それでは延々と短いスパンで書き続けなければならないし、読者もその都度ピンポイントで適用されるルールをアップデートし続けなければならない。

それも重要なのだけれども、いつの時代も変わらない芯。上辺のルールが変化しても、考えの元となる核。そこさえしっかり抑えて理解すれば、自ら時代に合わせて対応していくことができる。

だから変わらない普遍的なルールも今回収録された。これら「新しいルール」と「普遍的なルール」を合わせた「これからの生き方」を本書は提供してくれる

普遍的なルール

人間は知らないものを嫌う性質を持っている

これは幸いにも私にはない性質。でも嫌う理由はわかる。周りにも多い気がする。以前の慣習を疑わず踏襲する。それを押し付けてこようとする。ちょっと苦労するし、よく辟易してしまう。

でも仕方ないこと。このことさえ理解していれば、そういう新しいこと、知らないものを嫌う性質が人間にはある。そういう人もいるんだなと。不要な衝突は避けられるかもしれない。

第1章 お金

「提供した労働力」で高くなっているわけじゃなく、「提供した価値」で高くなっている

給料に不満を覚えた時は、職場環境を疑うと同時に、他者に対して「価値」を提供できているかどうかも一緒に疑った方がいい

「価値」→これは常に意識しないといけない。労働時間の多さを掲げて「俺はこんなに忙しくしている」とか「こんな大変な仕事をこなしたのに」とか。でもよくよく考えてみると、やってもやらなくても、どーでもいいことを一所懸命にやっているだけかもしれない。

当然どーでもいいこと。「価値」をうまないことは不要。賃金や報酬が増えるはずもない。

議論をする時は、相手の逃げ道を作ってあげることが大切

私は議論にめっぽう弱い。考えている事を直ぐに口から形にして出すことが出来ない。苦手。さらに、相手の言うことが、余程倫理に反していたり、人格攻撃をしたりといったことで無ければ、受け入れてしまう。わかる部分、一理ある時には。

だから議論には向いていないし、自分が引くことが多い。あえて勝ち負けをつけるならほぼ負ける。

でも大抵の人は負けたくないと思う。理詰めで来られると反発したくなる。理詰めだから逃げ道がなくなる。そうなると、相手はどんな手を使ってくるかわからない。感情的にならざるをえない。

論理ではなく感情になるともう収拾がつかなくなる。だから、なんでもいいから逃げ道があると言うことは大切。

汗水流して働くのは良い、否定もしない。でも「労働量」と「収入」は比例関係にない

あるとすれば、その仕事内だけに限って言えばある程度比例はみられる(時間外労働での時給単価アップ)。でもジャンルが異なる職種同士を比べると「労働」と「収入」は無関係

お金に関する情報を提供してくれるのは「テレビ」。しかし、流れてくるのは悪いことをしてお金儲けしている事件ばかり→「お金儲けは悪いこと」という印象操作。でも下品なのは「その人」であって、「お金を稼ぐ」行為ではない

これは皆んな気づいているんじゃないかなと思う。だから年収だとか、賃上げだとか、お金の話題に興味がある。でもそれを周りが声に出さないから、右に倣えで言わないようにしている。そんなところかんと感じている。

お金を稼ぐ→皆んなから富を奪う ❌

お金を稼ぐ→皆んなの富を増やす ○

例え話が出てくるけど非常に分かりやすい。だから人類は発展してきて富を増やし豊かになってきている。こういった話は家庭でも教えていった方がいい。私はそうする。

学校がいる、いらないとか議論はある。それは手段の問題であって、上位の目的には「教育」というのがある。でも今は殆どの子供が学校に通っている現実があるのだから、学校でもこういう話は必要だと思う。話しが逸れました。

収入の増やし方


この項目だけ本書の中で唯一私の中に疑問符(?)がついた。1万時間の法則。この法則自体は様々なところで言われている。ざっくり説明すると、その道で1万時間費やせば、技術を習得できるという法則。これを応用した概念が「藤原和博の必ず食える1%の人になる方法」の中にあり、堀江貴文さんや西野さんも度々引用し、更に発展させている。

何かに1万時間費やすとその道のプロ(1%)になれる。でも100人に一人ではまだちょっと多い。そこから別の道に1万時間費やす。そうすると1%✖️1%で0,01%の人材になる。ここまでくると希少性が高い。それを更に続けると…という概念。

これは分かりやすい。「希少性が高い」→「価値がある」。

本書ではこの1万時間に費やした点と点と点を繋いだ面積をクレジット(信用)と定義している。その面積を大きくすればするほど収入が増える。

ここに少し疑問を持った。大した事ではないかもしれないし、私が勘違い、的外れなことを言っているかもしれない。だから敢えてここに書いて違う意見があれば聞きたい。私が勘違いしているのであれば、修正したいから。

西野さんは別のところで「信用を稼ぐ」と言っている。今の時代は信用を貯めて適切なタイミングで信用をお金に変換する。信用を得るためには、色々な方法があると思うけど、よく引き合いに出されるのは「嘘をつかない」事。嘘をつく人間は信用されない。これは間違いない。

勿論、嘘さえつかなければそれでいいという訳ではないけど、嘘はついたら信用はなくなる。先程はの法則に当てはめると、例えば、タレントをやる。医師をやる。飲食店を経営する。アパレル店を経営する。面積は広くなる。でもテレビに出て、あまり美味しくもない食レポで「今までに食べた事がない」とか「一番美味しい」とか嘘をつく。例えば実際には使っていない商品をCMする。本人には悪気ないと思うし、スポンサーとの関係で仕方はないこともある。

これは西野さんがよく言っている事で、人は環境によって嘘をつく。普段は良い人。だけれども…ということ。こういう方が信用がもっとも大事なクラウドファンディングをするとことごとく失敗するという。だって嘘をついて信用がないから。認知タレントが信用があるとは限らない。

となると、面積と信用は別の概念なのではないかなと。どちらかというと、信用は別軸の「高さ」じゃないかなと。一つの能力では一点。どこに色々な要素が加わると点と点を繋ぎ平面となる。この平面の面積は広ければ希少価値が高いということ。更に信用という深さが加わると立体となる。この立体の体積が大きければ大きいほど収入が上がる。

信用ゼロではいくら希少価値が高くても収入が0。掛け算に0があると0になる。だってどんなに能力がある人でも全然信用できず、人を裏切る人とはビジネスしたくないから。リスクが大きすぎる。

とこれは私が勝手に思った事。長々とすいません。


第2章 広告

書店員さんはロボットじゃなくて人間だ。感情の気持ちを伝えることが、書店員さんのモチベーションに繋がる。書店員さんに応援してもらうことほど強い広告はない

情報を受け取った人の発信力を使っている

ニュースを出すのではなく、ニュースになるように仕掛ける

売られるものを売る

相談は「する」よりも「される」方が気持ちが良い

本当によく人の感情がくすぐられるポイントを理解されている。でも変なプライドが邪魔するのか、多くのことはしようとはしない。これを戦略として素直にやるのかやらないのか。できるかどうかが分かれ道。

お客さんは時間を持て余すことを極端に嫌う

一日をコーディネートする

ネタバレしているものにしか足を伸ばさない

オシャレには「排除」の力学が働く

目から鱗だった。特に最後のオシャレには「排除」のがである。広告をしようとすると一律で看板、チラシを作ると思う。でもそれをしない。デザインが増えればコストは上がる。一つのデザインあたりの発注数が少なくなるから印刷の単価も上がる。でもそれを上回る対価が出せればいい。土地土地にあった広告をいう概念が私にはなかった。勉強になる。

一度離れたお客さんは簡単には帰ってこない

CS(顧客満足度)とかNPS(ネットプロモータースコア)とか消費者の満足度とか推奨度を測る指標がある。企業をお客さんの心理を数値化してそれを高め購買に繋げようと努力する。広告も購買意欲を高めるために打つ。そうすると良い所をアピールする。ギリギリのライン、下手すれば誇大広告を打ってしまう。

どうなるか?

期待値が上がって、初回は購入するかもしれない。売り上げは上がる。でも期待値が高すぎると弊害が生まれる。期待値と同等では感動はない。期待通りでは心は動かない。大きく上回れば感動はあるが、誇大広告で期待値は天井まで達しいるのでなかなかそうはならない。

反対に誇大広告であれば、期待値を下回る。だって能力よりも大きく見せているから。期待値を下回れば落胆する。リピーターになどならない。広告で期待値をあげるとどちらに転んでも「一見さん」で終わる可能性が圧倒的に高い。

広告ではこの「期待値のコントロール」が重要と説かれている

近畿大学での卒業生へ向けたスピーチ

多分実際に見た方が早いです(笑)

第3章 ファン

理念に共感し変化していくことを応援し続けてくれる。こういった方を「ファン」と定義している。これからの時代はこの「ファン」を増やしていくことが重要。

でなぜ「ファン」が必要なのか。これからは「機能検索」→「人検索」の時代。

これもざっくり説明すると、製品やサービスの質が上がった。情報が一気に拡散もされ、コモディティ化が非常に早い。そうなるとどこのお店でも値段やクオリティに差がなくなる。差がなくなるスピードが尋常じゃない。

そうなると人はどこで「買う」を決めるのか?

信用している人、頭にパッと思い浮かぶ人、気に入っている人が運営しているお店。要はブランド力。人を検索してそこで消費する時代になりつつある。だから自分の魅力を上げる、希少価値を上げる、信用度をあげて「ファン」を作ることが大切になる。

ここから何をするのかというと、西野さんが出した一つの答えが「オンラインサロン」がある。

他にはこの章は「ファン」とあるけど、それ以外が詰め込まれています。物語の作り方(絵本のという意味ではない)やアイデアの作りかた、アンチの利用の仕方と面白いです。

最後のメッセージ

正直この部分だけ読んでも非常に私にとっては価値がありました。ちょっと今までだったら納得は行かなかったのだけれども、読了後にその通りなのかもしれないと考えが少し変わった。これをしれば接し方が変わるかもしれない、排除じゃない道が開けるかもしれない。

キミが頑張る姿から精神的な攻撃を受けている。キミにそのつもりがなくても、キミの活動は「夢を諦めたお前らは間違っている」というメッセージを放っている

本書をおすすめ致します。

RELATED POST