小説・文芸

よるのばけもの (双葉文庫)【ヒント発見士ぴーちくぱーちく】

タイトル:よるのばけもの (双葉文庫)
著者:住野よる
ターゲット層:二つ以上の顔を持つ人
読んだ後の効果:自分自信を見つめ直す時間を取るようになる。素直になれる。人にも自分にもちょっぴり優しくなれる
手に取ったきっかけ:「君の膵臓をたべたい」で住野よるさんの作品が好きになった。君の膵臓をたべたいもそうだが、タイトルからはどんな内容なのか想像出来ない。

単行本の初版に買った。今回改めて読み直してみた。


あなたにはいくつの顔がある?


家族との顔、学生の顔、職場での顔、友人との顔。それぞれのコミュニティーに属している時には、少なからず、その中で一番居心地が良くなるように、意図して、もしくは無意識に顔を作っている。全員がそうという訳ではないけれど、振り返ってみると、多少なりともあるのではないだろうか?

特に学校とか、職場とか、中々自分の意思だけでは離れられないコミュニティーに属している時は顕著だと思う。

仲間外れにされたくない。誰だって人に好き好んで嫌われようとは思わない。自分の今の地位を失いたくない。誰も最初は人を傷つけようとは思わない。陥れようなんて思わない。でも環境に流されてしまう。

よるだけは自分をさらけ出せる。想ったことが自由にできる。力を持つことができる。

私は本書から二つの事を学んだ。他の人のそれとは違うかもしれないけど。

一つ目は、人は一人でも十分強い。自分の創った世界ではどんな事でもできる。でも人が寄せ集まると一人一人は弱くなる。弱いから自分よりも弱い標的を見つけて、自分よりも下だと自分自信、周りに思い込ませる。でも一人一人が自分をしっかりと持った上で惹かれ合うように集まれば、凄く強くなれる

二つ目は、環境が人を作ってしまうことがあるということ。似たような話で、キングコングの西野亮廣さんも著書「新世界」で言っていたことではあるんだけど、人は環境によって嘘をつかされてしまうことがある。

「イジメ」は最初からやろうと思っている人は少ないと思う。でも本書のように、環境によって人は「イジメ」に加担してしまう。積極的ではなくとも。もちろん環境が悪いから仕方ないとか、そういう事ではない。イジメは悪い。だけれども、その事を良く理解していれば避けることが出来る。そういう環境には身を置かず離れればいい。

ちょっと普通の読み方ではないかもしれないけど、小説からも現実世界に転用出来るもの、概念、本質的なことが何かないかと探して読んでいます。もちろんそればかりではなく、単純に物語も楽しみます。あまりこのようなジャンルの本は読むことが少ないのですが、住野よるさんの世界観は好きです。

そういえば、そもそも作者の名前を覚えている人は殆どのいないかも(笑)

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