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天才を殺す凡人-人の可能性を高める方法

天才を殺す凡人
天才

こんにちは。
ヒント発見士ぴーちくぱーちくです。

まずはじめに率直な感想をお伝え致します。
面白い

本当はこれだけで十分なのです。
十分なのですが、やっぱりもっと書きたい、伝えたい。
たい、聴きたい、歌いタイ!

ということで、暫くお付き合い下さい🙇‍♂️🙇‍♂️🙇‍♂️

ストーリー仕立てのビジネス書

少し一風変わった作品です。
広報部門に務めるビジネスパーソンとCTOの肩書きを持つ忠犬ハチ公的なワンチャンが才能とは何か?を明らかにしていく物語です。
※CTOとは最高技術責任者、ではなくチーフ・タレント・オフィサーという全ての才能を司るものという位置付け
 因みに CWO(チーフ・ワンワン。オフィサー)でもあるとかないとか

本書も中身は一切読まずに、装丁だけみて購入したのですが、全然表紙からは想像できない内容です。

人間を天才、秀才、凡人の3つのカテゴリーに分けて架空の企業を舞台に攻防が繰り広げられます。

攻防

天才、秀才、凡人それぞれの特徴と役割

自分の才能を自分自身が活かしきれていないことへの焦りや悲しみ

問題は「才能の正体」とは一体何か?

著者が本書を書いた理由は多くの人が悩みを抱えているからです。

・人と比べてうまくできない

・どうして理解されないのか?

・自分の気持ちを言語化できない

上記のような悩みを一度は思った事が多いのではないでしょうか?
そして自分の才能、適正は一体なんなのか?
もっと自分はできるはずなのに、と。

私も日々感じています。

新しい企画を考えついて、自分の中では「革新的」と思っても反発されてしまいます。

また、どうして毎回批判を受けてしまうのだろうか?
それは自分に才能がないのか?伝え方が悪いのか?

考えてしまうのですが、なかなか「これだ」という答えが見つかりません。
そんな悩みや考え方を天才、秀才、凡人の特徴をもって分けて考えていきます。

天才

「創造性」という軸で物事を評価する

天才の見える世界は「描写はできるが。実態を見せることはできない」

説明能力が低い

評価する指標がない

凡人に理解して欲しいと思っている

秀才には興味がない

独創的な考えや着眼点を持ち、人々が思いつかないプロセスで物事を進められる人という特徴を持つ。これが天才。

秀才

「再現性」という軸で物事を評価する

説明能力が高い

天才への妬みと憧れの相反する感情を持つ

凡人を見下している

論理的に物事を考え、システムや数字、秩序を大事にし、堅実に物事を進められる人。これが秀才。

凡人

「共感性」という軸で物事を評価する

秀才を天才だと勘違いしている

天才を理解できないから排斥する

多数決により天才を活かす救世主にも殺すナイフにもなる

感情やその場の空気を敏感に読み、相手の反応を予測しながら動ける人、これが凡人。

この3タイプだけを見ると、それぞれ相反した感情をもって水と油のようにお互いが相容れない状態に見えるが、この天才、秀才、凡人という独立した才能を掛け合わせた人物もまた3タイプ登場する。

詳しくは省くが、それぞれ「エリートスーパーマン」「最強の実行者」「病める天才」。この3タイプの人物を「三人のアンバサダー」と定義し、天才、秀才、凡人との国交断絶を防ぐ橋渡し役としている。

これらの才能がどのように作用しあって、世界を発展させているのか。
はたまた、いがみあって足を引っ張りあって世界を停滞させて行くのか。

ストーリー展開もそうだが、この概念、考察が素晴らしい。
今まで全く聞いたことはない概念でしたが、読んで見ると大いに納得すると思います。

人の悩み

この物語を通じて、どうして人を相容れないのか?
どうして伝わらないのか?
どうして理解してくれないのか?できないのか?

これらが具現化されて目の前に映し出されてきます

簡単にまとめると悩みとは下記に集約されます

自分のコントロールできないことを、無理やりコントロールしようとするから悩みが発生してしまう

そしてその悩みは解決できます。
本書を読むとそれぞれの才能、特徴が見えてきます。

それを理解すれば、相手のタイプによって接し方を変えてみればいいのです。
そうする事で解決の突破口が見えてくるかもしれません。

自己理解が深まる

ここまでは主に才能の種類、特徴を見てきました。

本書「天才を殺す凡人 職場の人間関係に悩む、すべての人へ」を読んでいくと、自分の才能がどれに当たるのかが見えてきます。周りの人間がどういう才能を持っているのかなんとなく見えてきます。

そしてここからが肝心なところです。

自分のタイプ、適正が分かったらその才能を磨いていくことです。

使い方と作用を理解して適切に使うことで才能を最大限に引き出す事ができます。
それは自分だけでなく周りの人間もです。

自分の才能を活かすために。
人の才能を潰さないために。

潰さないためと書いたのは、悪用することもできてしまうからです。

特に天才のカテゴリーに入る人物の才能を簡単に奪ってしまう事ができます。

秀才であれば、論理の力で。
凡人であれば共感の力です。

しかしそれは著者の意図するところではありません。
私もそう思いますし、適切に使っていくことで、どんな才能もそれぞれの役割を最大限に活かして活躍する事ができます。

足を引っ張り合うのではなく、お互いがお互いを伸ばしていく
建設的に。

沢山の示唆があります。

多くのヒント、発見が得られます。

そしてちょっとコミカルですんなり入ってくるストーリーとキャラクターが素晴らしい。

よく、この新しい概念を物語を組み合わせたなと脱帽です。
こりゃ面白いし売れると思いました。

読んでよかった。

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