教養・哲学

君たちが知っておくべきこと :―未来のエリートとの対話― (新潮文庫)知の巨人の特別講義【ヒント発見士ぴーちくぱーちく】

知の巨人が高校生に贈る特別講義

著者である佐藤優さんが、灘高校という未来の超エリートに向けた特別講義の模様を収録したものがこの書籍です。

以前の記事でも書きましたが、著者である佐藤優さんは大変な教養人です。蔵書の数は4万冊以上。読書量も半端なく、毎月300冊以上。多い時は500冊は読むというから、知の巨人。いや知のバケモノです。

経歴も大変凄いのですが、それを書いていると本筋から離れてしまうので書きません。リンクも貼りません。

この講義のきっかけは、秀才軍団の灘高校の生徒がこれから何を学んで行くべきなのか、どんな知識や技能を身につけてばいいかという疑問から、著者にオファーをして実現しています。

これから何を学んでいくべきなのか。

どんな知識を身につけていくべきなのか。

世界と対等以上に渡り合うには何が必要なのか。

その未来の日本の上位0.1%以内に入る生徒達を導くために、経験と知識を余すところなく伝えていくのが本書の特徴です。

膨大な知識に裏付けされた教養力

勉強を全くしてこなかった私がいうのはおこがましい、とは思いませんが、生徒はよく勉強してこの講義を受けています。だからこそ佐藤さんの底知れない教養と、特異な経験から導き出される考察に圧倒されます。

正直結構難しい話しが度々出てきます。

歴史は知らなければ全くわからないので、そこはどうしたってわかりません。

でも話しが面白い。
これが教養力があるかないかの違いですね。

難しい話しをわかりやすく説明できる力。
何かの概念を比喩を用いて一般的な事柄に例える力。

歴史的事実を知識と照らし合わせて、なぜそのような経緯を辿っていったのかという考えが、論理的だから納得せざるを得ない。

内容云々の前に佐藤さんの知識力、教養力、論理力、経験にどうしても圧倒せざるを得ません

どれだけ凄いのかを語りだすとまた止まらなくなるのでここらで抑えますね(笑)

受験勉強が将来役に立たないというのは真っ赤なウソ

学校の勉強というのは、大人になって使わないから意味がない。私はずっとそう思ってました。

研究者とか一部のその道のプロを目指す人以外は絶対に役に立たない。

時間の無駄である。

多くの人がそう感じていたのではないでしょうか。

でもそれは違う。
佐藤さんはそう言います。

これは本書だけで言っている特殊なことではなく、他の著書でも同じように高校レベルの勉強は必ずマスターしておくべき、と仰っています。

私は今になってその事が分かります。
数学にしても歴史にしても最低限のレベルの知識がないとどうしたって薄っぺらくなってしまいます。

ビジネスの場でも、頭がいいって思う方や話しが面白く深みがある方。いわゆる教養力がある方は全然違います。

色々な事を知っていて、すぐに知識の引き出しから言葉を取り出して適切な表現を引用できたりします。

数字に強いというのもビジネスの現場ではかなり有利に働きます。

特に海外のエリートビジネスマンと対等に話しをするには、最低限の教養がないと相手にもされないようです。

AIやロボットに代替されるような仕事をしたいのであれば必要ないかも知れませんが、そうでないのであれば、高校の教科書に載っているレベルの勉強はできておいた方がいいということになります。

その他には、ロシアのこと、政治の話し、小説など様々な角度から身につけておくべき事柄を教えてくれています。

相手は高校生ですが、社会人であっても大変勉強になり多くの発見があります。

世の中には本当に頭がいい人がいるというのも知ることができます。

そして私は後悔しています。
自分が勉強を疎かにしてきたことを。

いまは違います。

沢山のことを学びたいと好奇心でいっぱいです。
そう、知らないを知るに変える行為は知的で面白い

なんか最後は私の決意表明になってしまいますが、多読をして知識を深めて人生を豊かにして行きたいと思います(笑)

最後に備忘録として気になった文章、気づきメモを書き留めておきます。

知識は無性で伝達されるべきもの

政治家が動く原理は名誉か利権

リエゾン…情報世界の連絡要員

人類がパンを食べられる時代は生存率が相当上がっていて無駄を許容できる状態になっていた事がわかる

あらゆる物事を鳥瞰する徹底した「上から目線」を持てるよう意識する

良い小説を読んで、さまざまな状況を疑似体験し、代理体験を重ねることで自分を客観視できるしいろんなタイプの人間を知る事ができる

約束は守る。できない約束はしない

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