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アニメ化決定-虚構推理 スリーピング・マーダー

虚構推理

TVアニメ2020年1月放送予定の推理小説

本のタイトルに「推理」と書かれていたら買ってしまいますね。もうこれは条件反射です。それくらい推理小説は好きなんです。謎を解く過程も結局考えた末にわからず予想外の展開に騙される爽快感も。

他には推理小説によくある超個性的なキャラクター達

本作品は虚構推理というだけあって、ちょっと普通ではない設定です。よくある殺人事件が起きて、そこに偶然探偵役が居合わせて犯人の鉄壁なアリバイを崩すというような類の小説ではありません。

少しだけ登場人物を紹介すると、小さい頃に神隠しにあい右眼と左足を奪われてしまった、岩永琴子という女性。外見が幼すぎるのだが、その中身は相当に癖がある。頭脳明晰だがそれよりも少々性格が個性的なのと、あやかし、要は妖怪のような存在の争いなどを仲介する能力を持つ。

まずもって妖怪が出てくるところからして、推理小説ではちょっと反則というか普通の展開にはならない事が予想できる。だって妖怪を認めてしまったらなんでも有りになってしまう気がしませんか?

でもそこはご安心下さい。

至って論理的で妖怪が出てくるからといって破茶滅茶な話しにはなっていません。

そしてもう一人特殊能力を持つ人物。桜川九郎という無理やり岩永琴子の彼氏にされている?大学院生の男性。見た目は至って普通でこれといった特徴がないように見える。しかしそれは外見だけであって、この人物は蓋然性がある未来を決定できるという能力を持つ。

蓋然性とは、起こる可能性が高い事を指す。

要するに、突拍子もない未来は無理だが、ある程度想定できる範囲内のことであれば思った通りの未来にする事ができる能力を持っているという。羨ましい限りである。

またまたこの能力を使えばなんでもありの小説になってしまいそうだが、全くそれも杞憂で乱用されることはなく、ストーリーに必要かつここだ、というところだけに使われている。

もう一つこの男性は能力を持っている。それは不死。死なない身体を持っている。

無茶苦茶ですやん。めっちゃ最強ですやん。

とまぁ、こんな個性的な二人を中心に話しが進んでいく。

で内容はというと、半分くらいは本筋とは関係がない話しと、登場人物の性格や背景を描くために紙面の多くを割かれている。

それはそれで面白く、興味を持って読む事ができる。アニメ化も妙に納得できるというか、アニメになった方がよしこの世界観が活かされるのではないかと思う。

二十三年前の事件の真相を暴け

既に時効が成立されている未解決の殺人事件。当時完璧なアリバイがあった人物。その人物自身が「自分は犯人である」「それを証明せよ」との問題を解くために集められた人間達。

これ以上は言えませんが、展開とその真実にはやっぱり騙されました。こと特殊な設定を論理的に合理的に組み立てて、新しい世界観が作られているのには凄いと感じました。

でもですね。これ自体は解決するのですが、全然解決していんです。完全に謎のまま終わっているんです。

本書の冒頭に人物紹介と事件紹介があるのですが、結局それがなんでどう繋がっていくのかが全くわからない。これは次回作があるのか、アニメでようやく明かされるのか。

なんて考えてたら、そもそもこの話しは「少年マガジンR」で連載されていたんですね。

私が知らなかっただけか。これだからジャケ買いをすると前提知識が無くて困ります。

まぁなんにせよこの先が気になりますね。正統派ではないかもしれないけど、この手の話しは面白いと思います。キャラクターもいいですしちょっといつもと違う推理小説を試してみては如何でしょうか。

追記

そうそう。そう言えば凄く好きな一文があったのでそれだけ備忘録のために

未読のミステリのネタばらしするぞ

絶対にやっちゃダメなやーつ。

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