教養・哲学

現代語訳 学問のすすめ-今なお変わらない知恵と哲学

色褪せない不朽の名著

「学問のすすめ」

検索をすれば沢山の書籍が出てくると思います。漫画であったり現代語訳であったり子ども向けてあったりと。それだけでなく、多くの教養書、ビジネス書、哲学書にいたるまで、「学問のすすめ」の一文が引用されていたり、参考図書として紹介されていたりもします。

著名人、読書家はもちろん、私のような一般ピーポーにも「学問のすすめ」もしくは派生書籍を読んだことがある方は多いと思います。

これだけ長く多くの人に読まれ続けているというだけで、中身の質が保証されています。当然昔の本になるので、表現が古かったり、現代にそぐわない部分はあります。各国の状況や男女のことなども、今の若い世代の感覚からすると、少し疑問に感じる所は多少なりともあるのではないかと思います。

でもそれらは誤解を恐れずに言ってしまえば誤差の範囲であり、小さな問題なので気に留める必要はありません。「学問のすすめ」に書かれている本質の部分は当時も今も変わっていません。本質なのだから当然と言えば当然なのですが、今読んでもと言うか今だからこそ改めて読んでみても勉強になるし、発見もあるし内省するべき文章が沢山あります。

「学問のすすめ」と言うタイトルなので「学問」について書かれているのではありますが、学問と言う表現が堅苦しく感じて敬遠してしまう方がいるかもしれません。しかし本書は懸命な生き方とか知識をつけて知恵の活用の仕方とか、今をより良く賢く生きていく術を教えてくれます。

また個人としてどうあるべきかに留まらず、人類として更に発展し争いを少なく、今よりも平和で豊かに世界を進めていく所にまで言及もされていると感じました。

これが日本のお金界、お札界に今なお時を超えて君臨する「諭吉(一万円札)」の凄さだと思います。(折角ここまで真面目に書いてきたのに台無しです。なんか真面目に書いているとちょっとふざけたくなってしまう性分なので大目に多めに見てやってください)

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内容だけでなく、断定の仕方や考察もおもしろい

内容は言わずもがなで、大変素晴らしいものがあります。学問を学び身につけ、「論語読みの論語知らず」にならないよう、行動とセットで一連の動作を行う必要性は現代でもっとも重要なスキルの一つだと思います。

また、インプット、アウトプット、スピーチ力といった、やはりこれも現在でも書店の多くのスペースを占拠するくらい私たちが欲している能力についても書かれています。

まだまだ他にも勉強になる部分はあるので、それはそれで読む価値はあると思います。

でもそれだけで終わらせてしまうのは勿体ないし、「なんだそんなことしか書かれていないなら別に読まなくてもいいや」と思って読まないのもちょっと残念な気もしてしまいます。

少しユニークな論理もありますが、これはこうだからこうというロジック、話しの組み立てかたも学べると思います。他にも福沢諭吉さんの考えを伝える為に多くの断定した表現もあるのですが、その言いきり具合も私には痛快で楽しんで読むことができました。

良い本ではあるけれど難解すぎて読者を選んでしまう書籍もある中、これだけ有効にも関わらず、それでいて難しいといったこともなく、理想論だけでなく実際の生活に根ざしたわかりやすく「タメ」にもなる本というのは貴重で、子供っぽい表現ではありますが、単純に「すごいな」って思いました。

「学問」というと学者や研究者など、凡人には無縁でおよそ高尚なもので実用性に欠けてしまうのでは、と思ってしまいがちですが、「学問のすすめ」では実際の生活、日常の業務など使える学問、有効な学問をせよ、と説かれています。

だから今でも読み継がれているし、出版社も手を替え品を替えていろんな角度から普及させようとしているのだし、私たちも有益だと思うから読んできているのだと思います。

因みに手を替え品を替えという表現は別に悪意もなく、今そう思いついただけなので足からず足臭からず。

読みやすいものを選んでみては?

ここで紹介しているのは上記の知生きかた文庫から出版さて訳、解説を檜谷 昭彦さんがされている書籍ですが、まだまだ下記の通り学問のすすめ関連本は沢山あります。

既に著作権も切れているので、「学問のすすめ」の内容自体は無料で読むこともできます。だから内容だけであればそれでもいいと思いますし、現代語訳された読みやすいものなど自分に合ったものから読んでみてもいいと思います。

何れにせよ、私たちの大好きな諭吉(一万円札)諭吉(一万円札)との愛称で慕われている福沢諭吉さんの「学問のすすめ」を読んでみて、自分に足りない所を補ったりしてみるといいのでないかと考えます。

最後に、私の備忘録として本書から勉強になった文章を書き留めておきます

学問に励み、物事をよく知ったものは偉くなり、富み栄え、無学なものは貧しく身分の低いも人間になる

正々堂々と政府に対して議論すべき

論語読みの論語知らずのように知識を詰め込んでも行動に現れなければだめ

知識の問屋

ともに協力して国の利益をはかるのだから、敵ではなく味方

実行に移してみたくなるのが人情

地位、身分の差の生まれるもとは、人間の悪意から生まれるのではなく、人為的な想像から作り出されたもの

自分の意見を多くの人に伝えるためには、話すスピード、抑揚のつけかたが極めて大切

自己を点検しないから起こった

経済法則の理論だけをふりかざして、人間味のある慈悲の精神を忘れてはいけない

本書より
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