小説・文芸

悪いものが、来ませんように-ワイドショーや昼ドラ好きの女性向け作品

うわさ好きの女性向け心理サスペンス

読んですぐにこう思いました。これはワイドショー、昼ドラ、2時間サスペンス劇場を足して足した作品だなど。女性にはすごくハマる作品なのではないかと。感情移入しすぎて身近な人物を想像して、その人間に嫌悪を抱いたりしてしまうのではないかと。現実を妄想の境目が曖昧になり、実際の生活になんらかの行動を起こしてしまうのではないかと危惧するほどに。

すごくリアリティーがあります。そして、もし男性が読む場合には後ろめたさを感じる方や、肩身が狭い思いをする方、それを償うかのようにパートナーに過剰な優しさを見せるようになる人が少なからずいるのではないかと思います。

ところどころ入ってくるインタビューへの受け答え。これはありありとその光景が浮かんできてリアルすぎて面白かった。絶対に、「あーこんなシーン見たことあるー」や「モザイクがかかって声は変わってるけど、近所の人とが見たらわかるやつー」というように共感を否応無くしてしまうシーンが多々あります。

本書の面白い所は、そのような構成も一つですがやっぱり設定と中身の部分。2時間サスペンス劇場と冒頭でいいましたが、映像化は絶対にできない。いや、できないことはないんだけれども、最後の最後の見ている方を驚かせるには活字でないとできない。ドラマCDであればいけるけど映像はできない。

これ以上は言えないのですが、必ず読者は騙されてしまいます

そのトリックもすごいなと思いますが一番のポイントはやっぱり人の心理の描きかたです。

感受性が高すぎる方は注意が必要で、私のように人の感情がない人間でも(誰が人の感情がないねん!)結構苦しくなります。特に妊婦さんや、子宝に中々恵まれない方、彼氏が将来のことを考えているんだか考えていないんだか、はぐらかしてはっきりしないと思ってイライラしている方などなど。

幼い頃に両親との間になんらかの問題を抱えていた方も。

明るく楽しい気分爽快湯快爽快な小説を読みたい気分の方にはオススメしませんが、人間ドラマ、特に心理的なもの、人間関係を題材にしたドラマや小説が好きな方にはオススメできる作品です。

もしあなたが男性なら、少し注意して読んだ方がいいとかそうでないとか。

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