小説・文芸

科警研のホームズ-「このミス」大賞シリーズ

発展途上の研修生と妬まれた天才ホームズ

指紋を見つけたシャーロックホームズ

簡単適当なあらすじ

科学捜査研究所に勤務している若手の3名が、研修生という名目で半年間科警研で研修をする事になった。配属先は科学警察研究所・本郷分室。そこの室長は昔「科警研のホームズ」と周りから言われている程の推理力、能力を持っていた人物。

しかし現在は昔のとある事件がきっかけで、大学で研究を行っていて、興味はもっぱら大学での研究に向いており、全く室長としての責務は果たしていない。

もともと科学警察研究所・本郷分室は「科警研のホームズ」と呼ばれていた室長の土屋の為に特別に設置されたものである。というのも科警研の所長である出雲が土屋の類まれな能力を必要として、なんとか元のさやである科警研に戻らせる為に設置したものである。

表向きは研修生の育成というような体裁を取ってはいるが、本当のところは科警研のホームズになんとか興味を戻させて、いずれは科警研に戻らせてその才能を存分に発揮させたいというところが正直なところである。

また若手の3名もそれぞれ研修を通して成し遂げたい目標がある。

それを達成させる為にさまざなな事件の捜査、分析を通じて出雲と土屋と関わり合いながら、成長し事件を解決していく

やっぱりあらすじなんてものを書くのは苦手。

ツマラナイことはないけれどめちゃくちゃオススメできるほどに面白かったと思えることは残念ながらありませんでした。

すごく斬新なトリックがあったり、唸るような推理があるということもありませんでした。研修生3名にはそれぞれ個性もあるし、動機もある。科警研のホームズと呼ばれる土屋は相当な変人で、興味のないことは直ぐに忘れて、研修生の顔や名前も覚えることができない。興味はもっぱら大学での研究に移ってしまい、科警研への依頼も忙しいという理由で研修生に投げっぱなし。

設定は面白いしもっと読みたくなるような可能性を秘めているんだけど、一つ一つの物語、事件、真相がもう少し深いと良かったのになと思ってしまいました。

4つの話から構成されているんだけれども、二つくらいに絞って、ホームズと呼ばれる土屋の凄さとか、難解な事件の真相があると良かったのになーと。

本書「科警研のホームズ」は元々アリバイやトリックの類で読ませる小説ではないから、期待している私が勝手に期待し過ぎていると言えばそれまでかもしれません。

犯人も最初から分かっている。今までの推理小説やミステリ小説とか異なって、証拠や動機を科学の手法を用いてあぶり出していくという科学捜査が読みどころ。

全然知らない科学の知識が出てきたりもするので、それはそれで勉強にもなるし、知らないことを知れるという面では発見もあるので、普段と違う読み物として読んで見るのはいいと思います。

この一冊だけで何かを判断するのもよくないと思っているので、著者の別の書籍も読んで見ようと思います。

何がオススメなんでしょ?

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