小説・文芸

三体-中国発SF作品

要注意作品。読者を二分する作品

本屋へでも、amazonでも度々見かけた「三体""” data-wplink-url-error=”true” rel=”noopener noreferrer”>三体」。どんなジャンルかも、どんな内容なのかも全く知りませんでした。本の装丁もあまり好みではなく普段であれば購入して読むことは無かった作品だったと思います。

読むきっかけとなったのはたまたまツイッターで、とある方が大絶賛をされていらしたので、これは何かの縁かも、と思いその日のうちに購入して読んで見ました。その時もまだ本書に対する前提知識は皆無。そして読み進めて見たのですが、、、

全然どんな話しなのか、内容が一切頭に入って来なくて、ずっとチンプンカンプンでした。元が中国の作品ということもあって、登場人物の名前も読みづらくそれも相まって中々物語が理解出来ませんでした。

本作人はSFなのですが、元々SF作品に馴染みがないことも多分にあるとは思うのですが、その設定にプラスして、科学、物理学など非常に高度な知識が要求されるので、全くのど素人の私にとっては相当に難易度が高い作品でした。

これは物語のおもしろい、おもしろくない以前の問題で私の知識の無さ故に起こってしまった問題だと思いますが、最後まで目を通すのは久しぶりに忍耐力を要しました。

古今東西の著名人も出てくるのですが、これまた誰が歴史上どんな事をしてどんな成果を残して来たのかという、通常のレベルだとは思いますが、そんな歴史の一定の知識を持っていないと、さらに苦戦を強いられるかもしれません。

また、中国のお国柄、政治、時代背景にもある一定の知識というか教養というか馴染みがないと前半部分はさらなる混乱が読者を襲うかもしれません。

ご多聞に漏れず私が上記全ての知識という知識を持ち合わせていなかったので、それはそれは苦労し久しぶりに「ちょっと読むのは時間を置こうかな」と積ん読本にしてしまいそうでした。

でもだからと言って、読むのは辞めた方がいいとかそういう事を言いたいのではありません。念の為注意として、私のような人が仮に本書「三体""” data-wplink-url-error=”true” rel=”noopener noreferrer”>三体」を読むのであれば心してかかった方がいいというだけであって、もしかすると普通の人であればそんな苦労もせず、純粋に作品自体を楽しむけに心血を注げるのかもしれません。私はただそこに行くまで苦労をしたというだけでございます。

こんな私ですが大体200ページを超えたあたりくらいから徐々に本作品の世界観と全体の概要を掴むことに成功して、スケールの馬鹿でかさ、想像力、物理化学、現在の技術力、理論を融合させて話しを展開させていくのには驚きました。これでようやく本書の触れ込みの意味を理解しました。

触れ込みというのは例えば本の帯には「驚天動地の人類史網羅SF」だとか「現代中国最大の衝撃作、ついに日本上陸」だとか「奇跡の”超トンデモSF”だ」といったような宣伝文句のことです。

「三体」は三部作で中国本土では累計2,100万部も売れているようで、それこそ本当に桁違いの発行部数です。文字通りバケモノ級の作品です。

読み始めた当初はどうなることかと思いましたし、「理解出来ない私が悪いのか?」とも思いましたが、最後まで読めばある程度は理解も出来ますし、「凄い」と皆んなが言っている意味が分かります。

テーマは「三体問題」を軸としながらも多岐に渡るので知的好奇心を満たすにはもってこいの作品です。私のような人間でさえ著者の膨大な知識量に圧倒されつつも、宇宙学、物理学、量子力学といった知識に触れてワクワクします。殆どよく分からないんだけれども、三体問題によって引き起こされる恒星の予想外の影響、量子のもつれを利用した天文学的に離れた場所からの情報収集といった視点は非常に興味深いものがありました。

ましてや、これらに精通する人であればその何倍も楽しめているのではないかと思い、自分の知識の無さに落胆すると共に嫉妬さえします。

先にも書いたように素人以下の私にとっては難解すぎて楽しむよりは文字を追うのに苦労しっぱなしで手放しで「文句なく楽しめた」とは言えない作品「三体」ではありましたが、もっと色んな事を知りたいと学習意欲がましたことは間違いありません。

また、定期的にSF小説を読むようにして教養の幅を広げてみようかなと思っております。

何れにせよ、万人におすすは正直出来ません。が、挑戦してみれば自分の新たな一面が引き出せる可能性があります。そして本書を読み切るコツは、登場人物の名前は適当に読む(覚えるのも困難だし、いちいち確認していてはいくら時間があっても足りません)、分からない記述はすっ飛ばす、疲れたら休む、です。まずは250ページ前後まで読めば、今まで分からなくでもどんな作品でこの先どう進んでいくのかが分かるようになってくると思います。

400ページ以上もある非常にボリューミーな作品ですが、まぁ気になったら読んでみてはいかがでしょうか?

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タイトル:三体

著者:劉 慈欣

監修:立原 透耶

翻訳:大森 望光吉 さくらワン チャイ

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