教養・哲学

風と共にゆとりぬ-読んで得るものがない唯一無二の本

読書をする意味が360度変わる

とんでもない本を読んでしまいました。まさか読書をしてここまで笑ってしまうとは思いもよりませんでした。

悔しいけど鼻をピクピクさせ、お腹を抱え、声を押し殺し、腹筋が半ば強制的に鍛えられる。無料のシックスパッド。いや、本の購入代金がかかるので、かなり安めのダイエット商品である。

しかし難点が副作用が大きいことである。耐えることが出来ず、自宅の自室で声が漏れてしまいました。クスクスといった甘っちょろいものではなく、なんといいましょうか笑いを超えて苦しくなるレベルです。

しかもこの笑いを悟られるのは非常に恥ずかしい。もし「何がそんなに面白いの?」と聞かれると答えに困窮すると思います。すべての章がそういう訳ではありませんが、あまりにしょうもなく、くだらない。くだらないだけならまだしも、人によっては白い目で見られる可能性を大いに含んでいます。

いや、実際にこの病気で苦しんでいる方もいらっしゃるので、今の発言は失言かもしれませんが、わざわざ書籍にまとめ上げるまでもないし、明らかに楽しんでいるというか笑かそうとしている。この話しでお金をせしめようとしているから非常に悔しい。

私は読書というものは大変素晴らしいことであると思っていました。語彙が増える、思考の幅が広がる、様々なものの見方ができる、知識が増える、応用力が身につく、集中力が身につく、時間の使い方が上手になる、勇気がつく、知的好奇心を満たせる、一人だけではおよそ体験出来ない世界を代理体験を通じて、自分自身の経験値として手に入れレベルアップすることができる、他の何物にも変えられない人類だけがもつ高尚なもの、これが本である読書であると。

そして本書「風と共にゆとりぬ」はそんな概念をぶっ壊す、といよりは、一目を盗んで土台をシロアリの如く静かにそれでいて確実に蝕み、気付いた時にはもう手遅れで、家自身が崩れ落ちてしまうような。

生きる上で不要としか思えない情報しか書かれていません。得るものがないだけでなく、人間としての大事な尊厳ともいうべきものを奪うリスクさえはらんでいます。わざわざ貴重なお金と時間を費やし奪われる。

本の帯に書かれていたことは正しい。

読んで得るもの特にナシ!!

本書の帯より

強いて挙げるならエクスクラメーションが二つなどそんな生易しいものではなく、!!!!!くらいのは載せないと消費者に誤認をさせてしまいます。

読んで得るもの特にナシ!!!!!

ふー。これでスッキリです。ここまで書いて入れば間違えて読んでしまうことはなく、それでも読んで見たいという特異な方のみ手のする事を許される書籍になりました。一安心です。

と、ここまで書いてきて少し不安になりました。私訴えられることはありませんよね?
真実を書いたつもりではありますが、営業妨害だ、と言われかねないのではないか。段々と不安になってきました。

いやですね、フォローする訳ではありませんが、めちゃくちゃ面白いんですよ。面白いというかおかしすぎるんです。こういうくだらないことを考えて実際に行動している人物朝井リョウさん。

ここまで笑ったのは今までなかったような気がします。どれだけ面白いのかというのは言葉では表せません。表そうとすると一語一句ご多聞にもれず完全完璧コピーするしかありません。それをしてもいいのですが。いや、よくないですね。著作権侵害も甚だしい。

かといって、掻い摘んで話すと面白くもなんともない。

実際に体験したことを、他の人に話す時を想像してみてください。

どれだけ伝わりましたか?

如何でしたか?

反応がいまいちだった経験はございませんでしょうか?

そうなんです。必ず実際の体験よりも劣ってしか伝えることが出来ないはずです。むしろ伝えたがために、「そんなもんなの?」と思われるかもしれません。それはそれで悔しいですよね。なんかレベルが低いと思われているような。

だから、何がどうとかは書きません。

騙されたと思って読んでみてください(ただし、得るものは何もないということだけを肝に命じて)

本当にくだらなくて、しょうもなくて、人生のタメになんて何一つなりませんが、ただただ楽しい体験だけを得られるだけです。おそらく瞬間風速だけで言えばディズニーやどんなエンターテインメントを遥かに凌ぐのではないかと思います。ただし、大事な人間としての尊厳と引き換えに。

かなり衝撃的で、ここまで絶賛したのは中々ありません。

本書の冒頭には前作をまずは読んでみて下さい的なことが書いてありましたが私はまだ読んでいません。でも全くそれは問題がありません。もしそれを読んで前作から読むというのは著者の罠にまんまとハマるだけです。どこからどう読んでも意味が分からないということはありません。

むしろ最初からどう読もうが意味なんてないので、わかろうがわかるまいがどうでも良いことです。

さて、私はまだ読んでいないので前作の「時をかけるゆとり」でも読むこととしましょうか。

というわけで、全く読んでも得るものがない書籍を、これまた読んでもそれ以上に得るものがない書評という形でブログに書いてしまいました。無駄な時間をどうもありがとうございました。

おすすめです。

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